塩野義製薬は第2次中計期間中に、クレストールの国内売り上げ・ロイヤルティー収入の拡大や、米社買収による米国販売網獲得などの実績を上げたが、主力の抗生物質が振るわず、国内営業面で課題を残した。そこで第3次中計では、「新薬の伸長が成長をもたらす企業体質への転換」を掲げた。新薬8品目で国内売り上げ目標として設定した2000億円(09年度予想1555億円)の70%超を稼ぎ出す計画だ。
新薬8品目は、「最重要戦略品目」3品目のほか、▽特発性肺線維症治療薬ピレスパ▽尋常性ざ瘡治療薬ディフェリン▽インフルエンザ治療薬ラピアクタ▽カルバペネム系抗生物質フィニバックス▽がん疼痛治療剤オキシコンチン/オキノーム―の5品目。「最重要戦略品目」では、クレストールで500億円(230億円)、イルベタン(35億円)とサインバルタで計500億円を目指す。
14年度の連結数値目標は、売上高3750億円(2800億円)、営業利益1100億円(600億円)、研究開発費650億円(500億円)。
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